2017年8月14日月曜日

何度も似たような話してますけど



おいらがとやかくいえることではないけど・・・

ジャズが好きでやってみたいけど楽器経験がないというひとがいたら、おいらとしてはぜひともやるべきですといいたい。楽器は難しいから当然プロのように自由に演奏することはできない(かもしれない)けど、やってみると楽しいし音楽の聴き方や日々の生活にいい影響がでるかもしれない。そもそもプロになることが目的ではないしね。

それとはちがって、幼少のころからピアノとかやっていて演奏技術はもっているひとでジャズをやってみようかなというひと(やろうとする理由は「最近流行っているから」とかなんかかっこいいからというやつ)には「おやめなさい」といいたい。絶対にできないから。
なぜかというとジャズが好きなわけではないから。ジャズに限らずポピュラー系音楽は、クラシックとちがって楽譜には最低限のことしか書かれていない。強弱記号もなにもない。クラシックは譜面に書かれている通りに演奏することが原則であり、そうすることにより作曲者の意図した素晴らしい曲が再現される。しかしジャズは自分のセンスでそういったものを作り上げなければならない。
ジャズのスタンダード集をひらいて譜面のとおりに弾いてみると、とてもジャズとはいえないダサい演奏になる。おたまじゃくしは単なるガイドラインであり演奏者がもつセンスでジャズっぽくしなければならないのだ。メロディだけでなく、ピアノやギターのバッキングやベースのライン、ドラムのビートもまったく譜面には書かれていない。ノリなんて書きようがないしね。
単に4ビートのスイングでやればいいんじゃないのというひとがいたら、ジャズをわからないひとにコードによるバッキングをどのようにすればいいか教えることを想像してもらいたい。コードネームから音は読み取れてもリズムはどうしようもない。テンポがかわればノリも微妙にかわるし、同じテンポでもメロディがちがえばバッキングのリズムもかわる。そういったことを身につけるには、ジャズを好きでなければ絶対に無理。過去に何人も。「ピアノ経験がありジャズやりたいといって挑戦して結局挫折したひと」をみてきたが、みなさん共通して「スクールで習って楽譜があれば演奏できる」と勘違いしている。

理論的だとおもわれがちなアドリブについても同様。好きになってどっぷりとつからないとできないことってすごくたくさんある。ということで繰り返すけど、おいらごときがいうことではないけど、ジャズを好きじゃないひとにジャズはできません。




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