2015年8月28日金曜日

追記 おとといのブルージャイアントの話

おとといのブルージャイアントの話で、言い忘れたことがあった。

今回の雪祈の行動、川喜田さんを通じて声をかけたことが「卑しい」といわれたことについて。ホント、平氏というのは世の中をわかっていない甘ちゃんだと思う。

伝説のジャズマンガ「Blow Up!」で二世のペッター野田が出てきた話わかるかな?プレイがどうしようもない野田に我慢ならない主人公菊池くんは、レコーディングでもイマイチやる気が起きなかった。
オーディションで集まった他のメンバーにそれを言うと、以下のようにいわれた。記憶があやふやなのでちょっと違っていたらすみません。

「お前、バカじゃねえの?
あいつがリーダーの器じゃないことなんてどうでもいい。
今回のレコーディングは自分が注目されるチャンスなんだ。
鳥のひなみたいに、口を開けていれば餌を運んできてもらえるわけじゃないんだぜ。

成功するためにはどんなチャンスも利用する。
それが嫌なら一生ショーユメシ食ってなっつーの」

まったく同感。
 
今回の雪祈は、たまたま川喜田さんと知り合って、川喜田さんにコネがあって、ダメモトで連絡したら聴きに来てくれる、ということになって、まあうまくいかなったということだ。しかし、それが当たり前だろう。目の前にチャンスがある(コネがある人がいる)のにそれを無視するのは、清廉潔白だからではなく、臆病なだけ。ふられるのがこわい草食系男子みたいなもんさ。
貪欲に上を目指すミュージシャンが
「いつか俺のプレイが評判になって、どこかのライブハウスの人から声がかかるはず」
なーんて考えているとしたら、おめでたいとか言いようがない。例外はあろうけど、あちらから声がかかるなんてことはほとんどないよ。

(勘違いされるといけないから)今も昔も、日本でもアメリカでも、カネとコネでデビューした、女性だから注目されてデビューできた、プレイはイマイチだけどイケメンだからデビューできた、というひとはたくさんいる。本人たちも「自分は演奏ではなくルックスでデビューできた」とわかっているだろう、でもそれをチャンスとして利用してきたわけだ。



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