2015年8月13日木曜日

松岡直也氏の音楽

もうね、ぶっちゃけで行こうと思うんですけどね、松岡直也(超有名人なので敬称略で。)の音楽はフュージョンなの?

おいらの友人は、松岡直也を聴いて「まったく、おもしろいともおもしろくないとも思わなかったほどおもしろくない」という、禅問答のような感想を述べてくれた。彼がいうこともわからんでもない。

しかし、おいらは80年代に松岡直也を聴いてきた歴史があるため、やっぱり好きなんだよねえ。けっこうたくさん聴いてるよ。今でも10枚くらい持ってるし。
いま改めて聴いてみると、ソロなんか全然ない。たまにあってもサイドマンのギタリスト(わりと有名人が参加してる)だったりする。パーカッションは一時期打ち込みだったと思う。そんなこともあり、松岡直也の音楽はフュージョンではない、フュージョンはあくまでもジャズの延長にあるのであり、ソロなしとか打ち込みなんてのは論外、という考え方もあろう。

スプラッシュ・アンド・フラッシュ

 これの1曲目なんか、ホントびっくりするくらい時代を感じさせてダサいんだけど、なんかやっぱりいい。これは80年代を生きてきた人間じゃないとわからない。え、わかりたくもない?

で、実はお薦めなのがこの2つ。アコピによるアルバム。
NOW’S THE TIME 



 とにかく、ムードがよいのだ。おいらはルベーン・ゴンザレスのピアノが大好きなのだけど、ああいうキューバンピアノの雰囲気がよく出ている。
また、ここでは、アーヴィング・バーリンの名曲「恋に寒さを忘れ」やエリントンの「Do Nothin' Till You Hear From me」を情緒たっぷりに演奏してるし、先日お話ししたガイズ&ドールズの「恋する女」やオーリアンズの「Dance With Me」とかをやっている。ムードは最高だ。

それなのに、どの曲でもピアノによるアドリブがない。マンテカもやってるんだけど、リフのあといきなりドラムソロだったかベースソロだったかになる(すみません、持ってるけど忘れました)。ジャズっぽいかなと思っても急にジャズじゃなくなるのだ。よくわからない。

というわけで、いまいち松岡直也の音楽はフュージョンなのかジャズなのか(ジャズではないわな)わからない。
「既成のジャンルにはまらない」ということではないですよ、ムード音楽の延長なのかフュージョンの1つなのか、ということです。おいらは好きだけどね。



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