2015年3月20日金曜日

ロン・カーター25 マッコイ・タイナーのトライデント



 
McCOY TYNER “TRIDENT”

友人が「これの1曲目がロンの最強のソロだ」といって、爆笑しながら貸してくれた。当然、この場合の「最強」は「最悪」を意味する。メンバーはマッコイ、ロン、エルヴィンだ。

さっそく聴いてみた。もしかするといままでのどのアルバムよりも喜び勇んで再生ボタンを押したかもしれないw
トリオによる激しい演奏が一通り展開されると一気にマッコイが弾くのをやめてロンのソロになる。最初の数秒で唖然とした。ロンはまったく曲を弾く気がないのだろう。見当違いなハッタリを延々と繰り返す。リズムすら怪しい。一応ダブルストップで体裁だけは整えているつもりなのだろうがひたすら「高音ダブルストップ→低音で合いの手」みたいな同じパターンを繰り返すだけ。おーい、こいつ呼んだのだれだー!?といいたくなった。もしピアノの伴奏があったらまったく音が外れたデタラメを平然とやっている男が浮き上がったのだろうが、ピアノがないので人によっては「マエストロによるソロ・パフォーマンス、饒舌なマッコイですら伴奏するのをためらった」と感じるのかもしれない。充分笑わせてもらったが残念なことにロンが必殺技のグイーンをやっていない。おいおいそこは必殺技いれるとこでしょ~とつっこみたくなった。

しかしこれを聴いたおいらの別の友人は「いや、これはわざと音楽的でないように狙ってやっているんだよ。あえて調性をもたずリズムをもたず、会話のようなプレイをしているんだと思う」おいおい、こいつ呼んだのだれだw

ロンのファン、アンチとも、必聴のアルバムであることだけは間違いない。




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