2014年10月28日火曜日

「コピー」ねえ・・・



ラジオを聴いていたらこんなお便りを紹介していた。

「昔バンドやっていた仲間でひさしぶりに合って『またみんなでコピるか?』という話になってもりあがりました」

意味はわかるんだけど、ジャズ側のおいらとしては理解できない。彼らが、好きなバンドの録音の通りに演奏して楽しいというのはわかる。でも「コピる」という言い方がすでにミュージシャンではないよな。

全部がそうではないのだろうけど、たしかにロック、ポップス系のバンドは楽譜を使わない(つかえない)ことをよく聞く。知り合いのロック系のひとからバンドの練習についてきいた話だけど、まず全員に音源を配るのだそうだ。「これ今度やるから」と。みんな家で必死に「耳コピ」して覚えてくるのだそうだ。
ちなみに耳コピしたものを楽譜に残したりはしない。楽譜を書けないから。ある意味すごい。執念だ。音やリズムだけでなく、構成もまる暗記。リピート記号などという概念はない。 
こういう人たちって、練習で途中からやり直すときどうするのかな。やっぱり、「ラララ~のところから」って言うんだろうなw どうしようもないジャズボーカルがこんな感じだよね。


ちなみに、先日テレビでも似たようなことを言っていたけど、楽譜を読めない人ほど、演奏のときにあえて楽譜を面前に置きたがることもある(必ずではない)。「読めます」というアピールなんだけど、たまにボーカルがそれをするんだよ、どう見ても「歌詞を見てます」というようにしか見えない。カラオケじゃないんだからさ・・・

YOUTUBEで自分の演奏を披露しているひとが「耳コピです」とかいたら、コメントで「耳コピなのに楽譜みてるじゃねえか」とつっこんできたひとがいた。耳で音をとって楽譜にしたにきまってるじゃないか。案の定、他の人から同じように反論されていた。楽譜という概念がまったくないのだ。

ロックの友人から以前バンド手伝ってくれと言われたとき「楽譜あるんですよね?」ときいたら「いや、ない。耳コピして」といわれた。無理。好きでもない音楽を手伝うためだけにそこまでの労力はかけられない。

なんだか話が、「楽譜を見るか見ないか」ということと「オリジナル録音どおりに演奏するか自分なりに演奏するか」ということが混ざってしまった。

しかし「花子とアン」の世界なら「コピっとコピろうぜ」とかいうのかな?



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