2014年10月10日金曜日

書評:マイルス本2冊について





最近短い書評が続いていますが。

この2冊、「マイルスの夏、1969」と「エレクトリック・マイルス1972-1975」、出版社はちがうけど中山氏がこの手の本を4冊つづけて出したこともあり、おいらは連作としてみている。実際、あたかも前作から続いているように唐突に書きだされている印象をうける。

以前も書いたように、中山氏のこの頃の本は「だからなに?」という内容のものが多い。特にこの2冊は小さい事柄を無理に本にしたような内容。マニアックなレコーディング秘話とかおもしろいエピソードを期待すると肩透かしをくらうよ。淡々とした事実とどうでもいい些事を重箱の隅をつつくかのように書き連ねている箇所も多いと感じる。

でもマニアにとってはこういう本こそ喜ばしいのかもしれないね。逆にいえば、マイルスのマニアでもない限りは注意して、そういう事情を知ったうえで読んだ方がよい。

しかしさあ、「マイルスの夏1969」なんてタイトルで、一体何冊売れるんだ?おいらは嫌いじゃないけど、普通のジャズファンは電気マイルスを嫌いなひとが多いでしょ。そうすると、ただでさえ少ないジャズファンの中の、さらにごく一部のひとにしか売れないということになるけど。

え、ロックファンには売れるって?「オレの本はロックのコーナーに置け!」



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