2017年7月4日火曜日

JOHN McLAUGHLIN “ELECTRIC GUITARIST”



 
JOHN McLAUGHLIN “ELECTRIC GUITARIST”

78年作品。メロウフュージョン全盛の頃ではあるけど、さすがマクラフリンらしくキャッチーな曲はひとつもないw スタープレイヤーたくさん参加で1曲ごとにちがう編成という内容だ。

1曲目はジェリー・グッドマンとビリー・コブハムを呼んで第1期マハヴィシュヌ・オーケストラのようなメンバー構成ではあるけど、曲がバウンス系であるせいでどこかミスマッチな編成と感じてしまう。2曲目はカルロス・サンタナがゲスト。同じ曲をFUSEでやっているけどそっちのほうがよいとおもう。
3曲目はサンボーンが参加。マクラフリンの音楽性にサンボーンはどうかとおもうけど、なんとか乗り切っている。ただし彼らしさはあまりない。ハービーかと思わせる素晴らしいキーボードが聴けるがパトリース・ラッシェンだ。「ハンコック少女」といわれるだけのことはある。うーん、それはほめ言葉にならないときもあるぞw

4曲目がチック、スタンリー、デジョネットとのカルテット。複雑なコード進行で高速テンポの曲だ。マクラフリン、チック、スタンリーとソロをとるけど(あたりまえだけど)、三者とも全然ちがったアプローチなのがつくづくジャズは個性なのだなあと感じる。
5曲目はジャック・ブルースとトニーとのトリオ。マクラフリンは渡米する前はジャック・ブルースと一緒にこんな感じの音楽をやっていたのだろうかと勝手に想像をする。駄曲だがwトニーのドラムを聴くべきトラック。
6曲目はコブハムとのデュオ。この曲は他のアルバムでもやっていたと思うのだけど思い出せないな。
そして最後の曲はスタンダードの”MY FOOLISH HEART”。マクラフリンが敬愛するビル・エヴァンスが演奏しているから選んだのだろうか。全体的にマハヴィシュヌのような緊張感があまりないアルバムだけど、マクラフリン入門としては聴きやすくお薦めだ。いや、聴きやすい音楽は70年代マクラフリンではないw

ところで似たようなアルバム名で「エレクトリック・ドリームス」というのも出しているんだけどそっちのほうはイマイチ・・・。





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