2015年1月9日金曜日

お酒を飲みながら・・・聴くの?


昨年、某歌手が「CD売れないからキャバレーで」みたいな発言をしたので思い出したことがある。

昔の話。
飲み屋の生演奏ということでいくつかの店に出演していたことがある。出演なんていってもかっこいいもんじゃない。ほかに言葉を思いつかないからそういってるだけ。

居酒屋をおしゃれにした店では、お客さんは雰囲気を楽しんでいる。こちらはハードなことはできず、ホント、ジャズに求められている「おしゃれ」な演奏をする必要がある。マンガ「Blow up!」ではないが、ちょっときつい演奏をしたら店の支配人に怒られた。
お客さんは音楽を聴きに来ているわけではなく、あくまでも飲食+ムードのために来ている。完全にバンドはBGM。耳に入っているけどしっかり聴いていない・・・というのならまだいい、耳にすら入っていないお客さんも多かった。

昔のキャバレーをちょっとグレードダウンしたみたいな店では、 客は音楽なんかまったく求めていない。だいいち、店に入ってくる前にすでに酔っている。いまさらどうしてジャズなんか聴かなきゃならんの?という感じ。ジャズ知らないし。たまに来るリクエストは古い映画音楽か歌謡曲。ジャズなんだよね、と、ちょっと気を遣ってくれているひとでもフルバンド向けグレン・ミラーをリクエストとか。
こっちがそれなりに一生懸命演奏していてもまったく聴いていない。リクエストしたあんたが聴いていないしw 演奏の途中で大声で笑ったり会話したり。最初のころは自分が笑われていると思ったわ。バンドの演奏はむしろうるさい、ジャマというものだ。

と、店の大小にかかわらず、純然たるライブでないなら客は音楽なんか聴かない。
超有名芸能人ならどうか?おいらと比較するのが間違っているのか?
でもさ、キャバレーとかいって、でかいコンサート会場じゃないわけでしょ、小さい店はキャパが小さいからねえ、チャージが高くなっちゃうんじゃないの?むしろ客は少なくなると思うけどね。

あと、おいらが有名人(当然ジャズね)のライブにいったときの話をしよう。店が小さいからすぐ目の前にミュージシャンがいるわけですよ。そうすると、最初の数曲はいいけどだんだん飽きてくるでしょ、でも目の前にミュージシャンがいるからだらけることもできないし、酒を飲みながらとか食事をしながらというのもちょっとはばかられる。「聴いてまっせ~」というアピールをしなければならない。それで疲れてしまい「もう当分行かなくていいや」と思うのだ。これとまったく同じことを評論家の寺島靖国氏が言っていたね。
超有名芸能人のキャバレー演奏なんて、そんな感じになるんじゃないのかな。

なんか批判したみたいになりましたが、そのひとの音楽を否定したのでなく、ポップスとかロックとか、なんだかんだいってもジャンルに適した活動があるんじゃないかなといいたかったのでした。




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