おいらは、別テイクは正直いっていらない。前にも書いたけど、本テイクと並べて収録されるといちいち飛ばすのがめんどうくさい。テイクがちがうとはいえ2曲続けて聴きたいというコンディションのときは年に数回しかない。2曲並べる場合でも、あくまでも本テイクが主だから従である別テイクは本テイクの後に収録すべきだと思うが「別テイクのほうが先に録音されたから」という理由で本テイクの前にある場合がある。こういうアルバムはＣＤトレイに入れた後いきなり1曲目を飛ばすということになる。
アルバムの最後にまとめて収録する場合でも、チックのナウヒーとかエヴァンスのアンダーカレントのように（別テイクではなく追加曲だが）もとのアルバムの原型をとどめていないレベルになるものもある。なにかすっきりしないのでおいらはいやだ。
しかし例外もある。
THE
AMAZING BUD POWELL
はじめてこのアルバムを聴いたときウン・ポコ・ロコの連続にうんざりしたおいらに、友人が「ものすごい緊張感の中、芸術が創られていく過程を聴け」というようなことを言って、そういう聴き方をするものか、と目からウロコだった。なるほど。そういわれてみると別テイクにも意味が見いだせてくる。
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