2018年7月1日日曜日

安易な方に逃げる


結論から言うと、どの音楽も究めるのは非常に困難だけど特に永遠に完成がない音楽であるジャズを選んだのなら、苦労するのは当たり前であり安易な方に逃げないと決意しなければならない。
ジャズ以外の音楽なら、演奏の技術から逃げて「おれは作曲担当」とか「作曲して歌うけど演奏はすべてバックバンドに」というのもありだろうけど、エリントンなど一部の例外を除けば作曲のみ編曲のみの人はジャズミュージシャンではない。

安易な方に逃げる、せっかくジャズを選んだくせにラクな方を選択しようとする人はおいらの周囲にもいる。たいていは自分ができないことを克服しようとせず、言い訳を言う。
「マイルスはヴィヴラートかけてないじゃないか」
「ウェスは楽譜が読めなかった」
「コルトレーンみたいにコードチェンジのない音楽をやっていくつもり」
「グラント・グリーンはコード弾かなかった」
「エヴァンスだってミディアムテンポではハネている」
「ジョビンみたいなピアノを弾きたい」

楽譜を避ける、速いコード進行についていけない、ハネてドタバタジャズもどきになっている、単に技術がない、それだけなのに、自分を正当化するために大物を持ち出してきて、
○○だってそうだったんだから」という。彼らのプレイは、基本を究めた上での結論であったり、誰にもまねできない個性だったりするのであり、言い訳の材料にしていいものではない。





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