2018年3月19日月曜日

ジャズフレーズの作り方

はい、ジャズフレーズの作り方などとたいそうなタイトルを掲げてしまいました。

そんなことがわかれば誰も苦労しないんだけど、少なくとも「これじゃダメだ」と思うパターンはある。
まず、そこそこ楽器ができて、ジャズ以外の音楽のバックグラウンドを持っている人が陥りやすいのが、「完成された(?)メロディ」を作ろうとすること。即興なんだけどそのまま切り取ってリフにできそうなメロディを作ろうとするというか。やたらと4小節単位でまとまっている感を出そうとしたり。
ジャズというのは即興演奏、即興でフレーズを作る音楽ではあるけど、それはポップスのようなフレーズを求めているわけではない。即興で楽曲を作るのではなく、即興でジャズらしい(自家撞着ですが)フレーズを作るのがジャズ。変にまとまったフレーズを作って悦に浸っている人がたまにいるが、そういうときのフレーズは決まってジャズっぽくない。

それと、これはもう何度も言っていることだけど、とにかく隙間を埋めようとすること。空白、休符を作れない。管楽器以外だと息継ぎもないからダラダラと続く。たまに長い音符が出てきてフレーズが終わるのかと思いきや、そのまま続いたりするとガクッとくる。
で、コードが難しかったりテンポが速かったりして対応しづらいときは、ご丁寧にテーマのリフを演奏したりする。そこまでしてとにかく隙間を埋めろと誰が言ったのか。
マイルスみたいに空白をうまく利用できるとホントにカッコいい演奏になる。バリバリ演奏している印象のパーカーもちゃんと空白を組み合わせている。この隙間をどこに配置するかでまたかっこよさも変わる(思い切りダサくなるときもある)けど、ここに気を付けるようになるとジャズっぽさが上がると思う。

ということを何年も言っているんだけど。




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