2018年8月25日土曜日

個性とは

ジャズの演奏に関する書籍、ブログなどを見ると、当たり前と言えば当たり前なんだけど、いかに自分の個性を確立するかという点が書かれている。コピーはジャズの理解にはすごく重要で効果的であるけど、コピーばかりしてそのフレーズを使えるようになって、それが本当の個性と言えるか、とか、まるでコピーすることが悪であるかのような文章もあったりする。

以前にも言ったように、ジャズにはジャズの語法というものがあり、それがなければいかに個性的であろうとジャズではない。ジャズの語法というものに縛られている時点で自由ではない、という意見があるかもしれないけど、そういうものであり、「ジャズの語法の中で」個性を発揮することが重要である。

ところで、個性とはそんなに大切なものだろうか。うーん、伝わりにくいかも。誤解を恐れずに言えば、ウェスのファンがウェスのプレイをコピーして聴き込んで、ウェスの音色でウェスそっくりの演奏をできるようになったとする。そのファンはプロミュージシャンなんかではなく、単にウェスの信奉者というだけ。ウェスそっくりに弾けて、彼自身は満足。そういう場合、彼を個性がないと言って非難する必要はあるだろうか。おいらはプロとして勝負するわけでないのなら、本人も満足していることだしそれは賞賛こそすれ個性がどうのこうのなんて話をするべきではないと思う。



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