スウェーデン本国で2013年に大ヒットしたというモニカ・ゼッテルンドの伝記映画を観たがなかなかいい。伝記といっても、最初のアメリカ進出でコケてからビル・エヴァンスとの起死回生の共演までの数年(?)だけだが。2005年没なんだけど。
映画の最初から娘がひとりいるシングルマザーとして話が始まっているが、その経緯は語られず。でも、私生活が乱れた際モニカの父が娘を強引に引き取ろうとするとモニカが半狂乱で追いすがるシーンがあったり、そういうシングルマザーの葛藤もテーマ。
スウェーデンの国民的スターだったのは間違いない。スウェーデン語の詞で初めてジャズスタンダードを歌ってヒットしたり。しかしアメリカでの失敗やユーロ圏でのコンテストで得点ゼロだったことなどを新聞がいちいち書く。そういうのがプレッシャーとなり私生活の乱れにつながるわけだ。
最後は、ロック全盛のご時世では100枚も売れないだろうと言うプロデューサーを押し切ってエヴァンスに直談判、見事共演を果たす。長年の理解者であるベーシストと結婚してハッピーエンド。
ただ、邦題が「ストックホルムでワルツを」なんだよ(原題はMonica Z)・・・最後にワルツフォーデビーを歌うのに引っ掛けて安易につけたんだろうが、ワルツと聞いたら普通ショパンか社交ダンスしか連想しないよねえ。
ところで、モニカ役はホンモノのシンガーが演じたそうだ。ほんのちょっと出てくるエラ・フィッツジェラルドが太りすぎで怒りが湧くが、エヴァンスは痩せ型猫背で雰囲気出てた。
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