(つづき)
ライブの途中でMCが入った。
「え~では、ここでメンバー紹介をします。まずギター、弁村譲二」
ジョー・パスやハファエル・ハベーロみたいな演奏はできないから、コード・カッティングみたいなことをしてお茶を濁した。それでも2分くらいか、長かったぞ。ギターの場合は和音がでるからまだいいよ。問題は次です。
「つづいて、サックス、○×!」
サックス氏は観念したかのように目をつむり、ブキョブキョと吹き始めた。スタンダードの原曲メロディをやるとわかりやすいのかもしれないけど、こういう場面ではキースのようにまったくのアドリブでないとかっこわるい。
しかし単音楽器、最初の10秒くらいはなんだかかっこいいと思っても、しばらくすると意味わかんないし知ってる曲ってわけでもないし、たまに出てくるフラジオ音域がむしろ気に障って、どう考えても客にはうけていない。
サックス氏はそれを肌で感じたのか、1分程度で終わろうとしてチラとボーカル女史のほうを向いた。
すると、なんと!ボーカル女史はむしろ嬉々としていて、手をぐるぐる回して(もっと続けな、という合図)いたのだ。うーん、あんなの何がおもしろいのだ。
サックス氏の二度目の地獄が始まった。後半の彼はヤケクソだった。最後はアルバート・アイラーになっていた。
しかし客にとっての本当の地獄は、このあとのベース無伴奏ソロだっただろうな。ロン・カーター状態だったよ・・・
ライブの途中でMCが入った。
「え~では、ここでメンバー紹介をします。まずギター、弁村譲二」
ジョー・パスやハファエル・ハベーロみたいな演奏はできないから、コード・カッティングみたいなことをしてお茶を濁した。それでも2分くらいか、長かったぞ。ギターの場合は和音がでるからまだいいよ。問題は次です。
「つづいて、サックス、○×!」
サックス氏は観念したかのように目をつむり、ブキョブキョと吹き始めた。スタンダードの原曲メロディをやるとわかりやすいのかもしれないけど、こういう場面ではキースのようにまったくのアドリブでないとかっこわるい。
しかし単音楽器、最初の10秒くらいはなんだかかっこいいと思っても、しばらくすると意味わかんないし知ってる曲ってわけでもないし、たまに出てくるフラジオ音域がむしろ気に障って、どう考えても客にはうけていない。
サックス氏はそれを肌で感じたのか、1分程度で終わろうとしてチラとボーカル女史のほうを向いた。
すると、なんと!ボーカル女史はむしろ嬉々としていて、手をぐるぐる回して(もっと続けな、という合図)いたのだ。うーん、あんなの何がおもしろいのだ。
サックス氏の二度目の地獄が始まった。後半の彼はヤケクソだった。最後はアルバート・アイラーになっていた。
しかし客にとっての本当の地獄は、このあとのベース無伴奏ソロだっただろうな。ロン・カーター状態だったよ・・・
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