ジャズ・ボーカルはヘタなひとが多い。ボーカルのヘタ率が一番高いのがジャズである。おっと、いきなり暴言だったね。当然、うまいひとも多いよ。でも、最底辺の裾野は広いし、その底辺の低さの絶対値はダントツかもしれない。
他ジャンルではアイドルなどは別にして、たいていボーカルは歌がうまい。とくにロックではバンドメンバー全員がうまいなんてのはよくある。洋楽バンドはコーラスワークが絶妙だ。
ジャズのボーカルはなぜヘタ率が高いのか。それは、ごまかしが簡単というのが理由のひとつだろうな。出ない音域やとれない音程があれば話すように歌ったりしてごまかせる。音域のせまいしゃがれ声すら持ち味だとみなすこともある。これじゃボーカルはまじめに練習しないよ。
最近はなんと、歌詞をみながら歌うボーカルもいる!ひどいのになるとCDの歌詞カードをみながら歌っている。ホントですぜ、おいらはそういうライブに遭遇したことあるよ。
ロックの世界では歌詞は覚えて歌うのがあたりまえで、ロック畑の友人にこの話をすると理解してもらえない。「そんなことあるわけがない」というんだけど・・・うん、確かににわかには信じられないよな。
楽器の技術なら「ジャズとロックは幕内と幕下。そもそも勝負にならない」といわれるけど、ボーカルの質に関してはそうもいえない。
歌詞をみるボーカルにも二通りある。英語の歌詞をみるひととカタカナの歌詞をみるひとだ。
前者も認めたくないけど、後者のほうはもう話にならない。A4見開きに自分で書いたでかいカタカナをみながら歌っていたボーカルがいたんだけど、仕事とはいえ伴奏をしていて情けなくなったよ。質の低い音楽をつくっているなあと。
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