HERBIE
HANCOCK “FLOOD”
ハービー&ヘッド・ハンターズ絶頂期の日本ライブ録音。ジャケットの絵がビッチェズ・ブリューとかあのあたりとよく似た意味不明さだけど、たしか日本人の画家によるものだと聞いた記憶がある。意外だね。
冒頭の処女航海からアクチュアル・プルーフに続く流れは何度聴いても鳥肌もののかっこよさだ。案外、実際に会場にいた人はアコースティックピアノによる処女航海が始まったときに「ヘッドハンターズ聴きに来たのになんで60年代のジャズなんだ?金返せ」と思っていたりして。まさかその逆に「え~電気なの?」という人は、この時代にはいないだろう。ましてやライブにまで来て。
当時のCBSお得意の2枚組で、2枚目の冒頭はハービーのMCから始まる。日本公演だからMCで日本語を少し話すんだけど、なぜか他のミュージシャンとちがって「やめてくれ~」とは思わない。ハービーの真摯な姿勢のせいだろうか。初めて聴いたときは”HANG UP YOUR HANG UPS”がスタジオ盤に比べてスカスカな感じがしたものだが、いまはそうは思わない。ハービーもモウピンも熱演していて本アルバムの最重要トラックだとおもう。構成がスタジオ盤とは違うけどね。
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