CLARKE/DUKE
PROJECT
知人に「最近フュージョンの話ばかりだな」と言われてしまったが、熊谷師匠の「怒涛の100」を取り上げると決めているからしょうがない。
ジョージ・デュークとスタンリー・クラークによる81年の作品。60年代末に種がまかれ76年頃に花が開いたフュージョンは80年代に入ってさらに変化したのだなあ、と感じさせるアルバム。あの二人がこの音楽ですか、そうですか、と。
1曲目はインストで唯一ジャズっぽさがあるけど残り(小品のひとつはのぞく)は従来のジャズ・フュージョンとは全然ちがう。全体的にボーカル曲なのだけど、例えばクルセイダーズの「ストリート・ライフ」はあくまでもジャズ・フュージョンという音楽の上にボーカルが乗っていて、歌伴だとしてもジョー・サンプルのキーボードが楽しめたりしたんだけどこれはちがうんだよね。おしゃれで都会的になっているのだ。ロック、R&Bになるのかな?
よくわからんけど完全にジョージもスタンリーもそっちのジャンルに徹している。それが悪いわけではないしかっこいい音楽なんだけどね。おいらもこういうのをやりたかったなあと憧れる。
ほとんどの曲が二人の作詞・作曲。ボーカルも。バリバリのジャズやっていた二人がこんな作品をつくれるとは驚きだ。なぜこのユニットが長続きしなかったのだろうか。ジョージのボーカルはやはり素晴らしい。スタンリーもジョージほどよくはないが悪くない。二人のコーラスも最高。なぜ続かなかったか。それはジャズじゃなかったからかもしれない。
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