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DI MEOLA “ELEGANT GYPSY”
第2期RTFのオーディションをきっかけにメジャーシーンにでてきたディメオラだが、23歳の時点ですでにこれだけの技術と音楽性をもっていたことを考えると遅かれ早かれ世界中に知られるミュージシャンになったのだろうとおもう。ディメオラの作る曲は凝った構成のものが多いので、比較的シンプルな「地中海の舞踏」や「レディ・オブ・ローマ・・・」などが逆に映えて聴こえる。アコギだし。
このアルバムで重要なのは、やはりパコ・デ・ルシアをジャズ系のファンに紹介したところにある。すでにラリー・コリエルやジョン・マクラフリンがアコギの可能性を追求し始めていてディメオラとしては後追いなわけだが、ここでのパコとの共演がきっかけで後のアコギブームが生まれた。速弾き大会により「ギターの最速はジャズ」を世に知らしめた。いや、正確に言うとやはり「最速はフラメンコ」なんだけど、強引にパコをこちら側に連れてきたもんねw
しかしジャケットの写真はとても23歳に見えないね。ファーストもそうだけどさ。ウィントンのファーストよりはマシか。あれで10代だもんな。
曲もタンゴとかリオとかジプシーとかいろいろ題名がついてるけど、すべてそれっぽくないwいかにも当時のアメリカだ。10年前のなんちゃってボサノヴァと同じ。良くも悪くも、アメリカは「これいける」と思ったらテキトーに真似してしまう傾向があるね。
ところでジャケットの女性はジプシーのイメージつもりなのだろうか。
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