初めてジャムセッションに参加したときのことだと思う。間違ってたらごめんなさい。
そもそも楽器を始めたばかりのころって、弾ける曲は少ないよね。枯葉と酒バラとブルースだけ、とか。そのブルースもスケール一発で演奏するとかね。
おいらがまだまだ駆け出しのころ、とある店のジャムセッションに参加したときのこと。練習してきたスタンダード曲がどうもうまくできず、ちょっと恥ずかしかった。
セッションのホストのピアニストが、なんだかいや~な感じの人だったんだけど、いきなりナウズ・ザ・タイムの冒頭を弾き始めて急に気付いたようにストップして、おいらに向かって「おい、キミ。ブルース。やりたいんだろ?お?」といってきた。
たったこれだけのことなんだけど、そのピアノさんの思考回路はすぐにわかりましたぜ。
「『あ~あ、スタンダード失敗しちゃったよ。せめてブルースならなあ、一発でできるからおいらでもそこそこ演奏できるかもしれないな。ブルース演奏してちょっとはかっこいいところ見せておきたいなあ。』と、おまえはそう考えてるんだろ?」
ということだね。
ブーッはずれです。
おいらは、そのときも今も、ブルースはそんなに得意ではないから、率先してやろうとしないんだよね。ライブのレパートリーでもブルースはほとんど入れない。ホントにブルースが上手な人いるよね、うらやましいよ。
でも「ちょっとはかっこつけられるかな」と思い、ついついピアニストさんの誘いに乗って、ブルースをやってしまいました。上に述べたようにそんなに得意ではないから「やらなきゃよかった」と思ったのはいうまでもない。
「やらなきゃよかった」って、駆け出しのころの定番だなあ。
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