先日、知人の葬儀に参列したときのこと。
信じられないだろうけど、多くの参列者がケータイで遺体を撮影していたのですよ。厳かな雰囲気のなか「パシャ」ならまだしも「ピロリロリン」とか撮影音が鳴るんだよ~いまでも信じられないくらい。
だいたいさ、その写真どうするのかなあ?元気だったころの写真をみて思い出すというのならいいし、仮に闘病中でやつれた写真であっても存命中ならいいさ。でも、亡くなったあとの写真なんか故人も喜ばないだろうしいくら友人であってもいやじゃないかな。
とこんな苦言をいっていても、もしかしたら今はそういうのが主流なのかもしれないね。おいらが古臭いだけなのかも。
たまにライブのときにお客さんに写真をとられるときがある。自分の演奏している写真をインターネットにあげている人もいる。
ただ、自分の写真をみて思うのは「演奏している最中というのは、かっこよくない」ということ。実は演奏しているときより演奏していないときのほうがかっこよくなる、と気付いたのが最近のこと。
納得いかない?いやいや、よく考えてみて。ブルーノートのジャケットや裏ジャケットなどに見られるミュージシャンの写真って、セッションの休憩中とかミキサーをいじっている写真とかでしょ。あれってすごくかっこいいと思わない?
ウィリアム・クラクストンによるチェット・ベイカーなど西海岸ミュージシャンの写真も同様。演奏している瞬間よりは楽器をもって楽譜をながめている写真とかのほうがすごくかっこいい。
おいらの知人はライブのたびに「遺影に使うから」といってお客さんに演奏中の写真を撮影してもらっているけど、今後は演奏中でなく合間の休憩時間に撮影してもらったほうがいいと思いました。
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