2016年10月1日土曜日

ジャズ屋の戒め 2

以前「ジャズ屋の戒め」と題して、ジャズ屋のありがちな勘違いを書いた。その追加です。


知人の「一応」ジャズやってるペッターが、ロックバンドの演奏に参加することになった。ジャズでなくロックであり、求められていることは決められたリフを吹くことなのに、無理矢理アドリブにしようとするということを、バンドのギタリストから聞いた。
アドリブできれば上等、アドリブあったほうが格上という勘違いか、頼んでもいないのにアドリブパートを作ろうとする。全盛時代のポップスなどを聴いていると、人気をとるためにアドリブを排したというジャズメンの気持ちがわからんでもなくなるw というのはウソだが、音楽によってはアドリブなんて不要だわなあと思うことも多い。
ちなみに上記のペッターは譜面に弱い。できないからアドリブに持ち込もうとするのは、楽譜が読めずに「オレそういうのいらないから」とプロのくせに勘違いしているドラマーと同じである。

アドリブはジャズの醍醐味ではあるが、それがそんなにえらいのか。おいらはジャズミュージシャンではあるが、あえていおう、アドリブにはアドリブの難しさがあるが、結局自分がいまできることをやっているだけ。場合によっては簡単なことしかしていないときもある。それを、おそろしく面倒な譜面をばっちり再現するクラシック音楽家より優れているといいきれるだろうか?

どっちも音楽、優劣がないというなら(実際、ないよね)、アドリブアドリブと偉そうにするなといいたいね。

まあ、クラシック音楽家の中には「どう考えてもクラシックのほうが文化として上」という人も多いだろう。あ、前回と同じオチだ。





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