謎というか、不思議だなあというだけなんだけど、おいらはサヴォイ録音のパーカーがかなり好きである。もう、これぞジャズ、というくらい好き。てか、実際あれこそジャズだよね。いまさら何を。
ところが、ほぼ同時期に録音されていたダイアルのパーカーはあまり好きではないのだ。聴くときもなんとなくノルマをこなすような感覚。なぜなのだろう。メンバーだって、細かいのは忘れたけどどっちもほとんどマイルスでしょ。
考えられる理由はいくつかある。
まず、印象、というか先入観。ダイアルは明るすぎる。どうしても西海岸(NYセッションもあるけど)の印象があり、ピンとこない。
次にラヴァーマン。あれをおいらは高く評価しない。ジャズ聴き始めの頃は「なに、麻薬?けしからん」と思って、クスリやる人の音楽なんか聴きたくない、と思った。今でも薬物NOですよ!でもパーカーの音楽は切り離して考えるべきとその後気づいた。
しかし何より大きな理由は、おいらがジャズを聴くきっかけとなったのがサヴォイのパーカーだということ。聴くたびに初心を思い出す。そして初めて聴いたときの感動もよみがえってくる。その点、ダイアルの方は断片的に有名テイクは聴いていたけど、まとめて聴くようになったのはずっとあとだからね。そういう、思い出のアルバムというのはやはり特別なものです。
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