2016年10月2日日曜日

"Breakthrough" Eddie Daniels


Breakthrough

クラリネット奏者エディ・ダニエルズが交響楽団と共演したもの。「ジャズとクラシックの融合」などといわれていて、確かに意欲作ではあるが、その融合が成功したかというとなんともいえない。
ただし、クラリネットの音色のおかげか、同様のコンセプトの他のアルバムよりはすんなり溶け込んでいるとは思う。

とはいっても、やはりクラシックパートとジャズパートがはっきり分かれていて、そうでもしないと最終的に発表できる音楽にはならなかったのだろう、まだまだ両者の完全な融合は難しいのだなと感じた。
だいいち、バックがクラシック(単なるストリングスではない)であると、上にアドリブメロディが乗ってきてもやはりクラシックだなあと思ってしまう。または水と油のように分離していると感じるか。クラシックとは、ジャズよりも民族音楽のほうがしっくりくることが多い。

アルバムの話に戻ると、これはこれでけっこういいサウンド。でもジャズとしては聴けないし、GRPサウンドでもないし、うーん、クラシックとして聴くのが一番いいのかな。でもクラシックファンがこれを聴くと「なんだこれ?急にスイングになったぞ」と思うのだろう。

ちなみにこれ、中古CDで買ったんですけどね、日本製なのにおいらの持っている日本製プレイヤーで再生できなくて困りました。


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