2016年10月9日日曜日

ロック・ポップスとソロ 2

ビートルズマニアは、レコードを再現することを最優先することが多い。

以前ビートルズマニアの人とセッションすることがあった。曲は「Let it be」だ。

間奏のソロのところでおいらがいい気持ちでソロをとり、ジョージと同じサイズだけ演奏してからボーカルに合図をしたら、なんと彼は歌わずに、演奏をストップさせた。
どうしたのか、おいらがまずいことをしたのかと思い聞いてみたら、

「レコードとまったく同じソロフレーズじゃないと、どこから入っていいかわらかない」

といわれた。そして、一緒に演奏していたビートルズマニアの人も同意見だった。
すべてのビートルズマニアがそうなのではなく、たまたま彼らがレコードにはまりすぎていたからこうなったのであろうが、コード進行を感じながらサイズを数えることができないようだ。

わりとこれは珍しいことではなく、演歌歌手のバックの仕事などすると、合いの手で入るメロディーはあくまでもアドリブではなく、レコードと同じものでないといけない。そうでないと入れない、歌えないといわれる。それを理解していないジャズ屋は、なんでもアドリブで済まそうとして演奏を台無しにすることがある。

どこでもジャズが通用すると思ったら大間違いである。


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