Stories Without Words
スパイロジャイラのアルバム。前作は「ストーリーを感じさせる」という感想であった。今回は「言葉のない物語」というタイトルとはうらはらに、まったくストーリーを感じさせない、統一感のない出来に思われる。楽曲はどれもこれもすばらしく、逆にそのせいで統一感がなくなっているのだろう。フリオによるDel Corazonなど、佳曲満載。というか、この曲がアルバムのストーリー性を失わせている。なんといってもこの曲1つが物語を持っているような展開であり、この曲をどこに配置してもアルバムの物語性が崩れてしまうくらいなのだ。
アフリカ色というかラテン色というか、なんといっていいかわからないけど、一旦硬派ストイックな路線を打ち出したかのように見えたスパイロが、音楽性は高度なまま「わかりやすい」印象の音楽を改めて作ったところはすばらしい。
ジェレミーによるJoy Rideがかっこいいが、そのあとにくるPyramidは悪い癖がでたというか、変に実験的(ピグミーファンクに通じる)で、こういうのにかぎって長いんだよなあw
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