HORACE
SILVER “IT’S GOT TO BE FUNKY”
90年代初頭のホレス・シルヴァー復活は停滞気味だったジャズ界にとってかなり大きなニュースだったが、それ以上に衝撃的だったのがマウント・フジで来日すると決まったことだった。残念ながら体調を崩して一年延期されたわけだけど、ジャズのレジェンドはやはりオーラがちがうように感じた。ちなみに、シルバーという大物のかわりにベニー・ゴルソンとロン・カーターの双頭バンドが呼ばれたが、主催者はこれで客が喜ぶと思っていたのだろうか？
ＢＮで多くのアルバムを作ったけど次第に飽きられてしまい、当時の彼の音楽はあまり知られていない。いまではほとんどＣＤになっているから簡単に入手することができるのでぜひとも聴いてほしい。まったく創造力が落ちていないし新鮮なものをつくっている。常に新境地ですごいと感じる。復活したときはビッグバンドを率いていた。そのときは「え～、シルヴァーはやっぱりクインテットでしょ」と思ったけど聴いてみたらすごくよい。たしか彼のこのヒットがきっかけでちょっとしたビッグバンドのブームになったよね。
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