先日、NHKで「福山雅治がブラジルへ行ってサンバのルーツを探る」という番組があった。ブラジル音楽大好きなおいらは、期待と不安の入り混じった気持ちで拝見いたしました。
残念なことに、予想通りトンチンカンなことばかりいって泣けてきた。たのむからもっとマシな人間いかせてくれ。じゃなきゃもっと勉強していけよと思った。セッションとかいって地元のミュージシャンと演奏したんだけど、曲がわからないから仕方ないのだろうけど高いほうのポジションでずっとペンタ弾いてるだけ。そして、後半は自分に酔ってきたのか、みんなが笑いながらお互いの顔をみて演奏しているのに一人で真面目な顔で自分の手元だけみて弾いていた。とにかくみていて恥ずかしい。やめてくれと叫びそうになったよ。
最後はなぜか強引に少年たちによる打楽器隊と共演するのだけど、福山を取り囲んでるその配置からしておかしいし、「ついていくから自由にやってくれ」などという余裕のセリフにまともにはできない裏返しかと感じた。さらには、打楽器の輪のなかで歪ませたエレキギターでしかもよくわからんコードカッティングを弾いているのにはものすごい違和感を覚えた。ヴィオラォンの国にどうしてこのギターで、この弾き方で行くかなあ。
「日本で一番有名なアーティスト」と紹介されていたがマジでやめてほしい。こういう共演ものの企画にポップス系を連れて行っちゃいかんよ。おいらはべつにアンチ福山ではないよ。でもやはりうんざりしたね。コード弾きながら片足あげたりしてノッているそぶりとてもは痛い。番組の流れも無理やり「奴隷、望郷、アフリカ」という方面に結び付けようとしている感じがしたし。それは知らなければならないことだけど、それをクローズアップしすぎると本質が見えなくなる。今のジャズ語るのに「黒人、奴隷」を常に意識しなければならないかというとそうではないのと同じ。
しかしカメラワークはすばらしくリオやサルヴァドールの歴史ある街並みとかきれいな景色をベストな角度やパノラマでみせてくれる。やはりブラジルの風景はすばらしい。
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