昔、ジャズ評論家なんか気楽な商売であんなもん誰にでもできるとおもっていけど、いまではけっこう大変だと思っている。いち早く新譜を聴いて雑誌にレビュー書けるなんてうらやましいとおもっていたけど、いざ書こうとしてみると全然文章なんか浮かばない(おいらはね)。自分の嫌いなミュージシャンでもその雑誌に広告だしているからほめなきゃならんしね。
だいいち一度聴いたくらいでその音楽の良し悪しを語るのは難しいのではないか。ではさんざん聴いた名盤だったらどうかというと、それでもアルバム数枚くらいしか書けないとおもう。文章が似たようなものにならないようにしなければならないなど、いろいろ大変だ。文句ならいくらでも書けるけどそれもまあ似た感じになるだろうね。
だから、ワンパターンなライナーとか、自分に酔っているような文章とか、ハッタリだらけの批評とか、あれはあれで大変なんですよ。つまらんけど。
ではここで、批判覚悟で評論家の先生に関する評論をしよう。
名物評論というか名物ライナーといえば、心でなく頭でしか音楽を聴けなかったハッタリだらけのK氏はおいといて、やはり岩浪大先生の「では、ここでメンバーの紹介をしよう」と、毎回OP関連の自慢話になるいソノ氏だな。「でたでた!」と思わず苦笑、いや、喜んでしまう。
個人的には熊谷美広師匠のフュージョン愛あふれる文章が大好きである。小川隆夫氏の文章は内容もおもしろくミュージシャンサイドの視点もあるからいいのだが、やはりたまに自慢臭がする。
元気があったころの寺島靖国氏の文章はおもしろかったのだが、近年は元気もなく入手困難盤の自慢だらけだし、はっきりいってつまらない。初期はおもしろかった。初期がおもしろかったのは中山康樹氏も同様だ。後年は薄っぺらな文章だけになってしまい、初期のファンとしては残念。
けっこう非の打ち所がないのがピーター・バラカン氏。はっきりいってはずれがない。
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