2015年10月3日土曜日

UNIT STRUCTURES




CECIL TAYLOR “UNIT STRUCTURES”

フリージャズに詳しいほうではないけれど、このアルバムをはじめて聴いたとき他のフリーとは明らかにちがうと感じたのを覚えている。なんというか、具体的な「何か」を表現しようとしているような印象を受けたのだ。いろいろなフリーのスタイルがあるけれど、具体性を感じたのはこのアルバムが初めて。オーネットよりもそういう感じが強かったな。

しかしさ、30年くらい前の初心者向けジャズの廉価版CDシリーズにこれが入っていたんだよ。仲間うちで「千円盤」といっているやつね。いくらなんでもそりゃねえよなあ。せっかく入口に立った人に入るなといってるようなもんだぞw

まあ、マジメな話をすると、ロックなんかはそういうところないけど、ジャズはさほど人気がなくジャズファンを増やさなきゃならないということをジャズファン自身が自覚しているのに、 いざ初心者が入ろうとするといきなりどキツイ「名盤」を聴かせて「これがわからなきゃダメ」とか言って追い出すんだよな。クラシックにも似たようなところがあるけど、あちらは人気がありアマチュアプレイヤーの絶対数がまったく違い、ジャズのような危機感を持つ必要がない。その分、いろんな場面で初心者お断りに遭遇するけど。




↓よろしければ投票してください!

音楽(ジャズ) ブログランキングへ