“CHARLES
MINGUS PRESENTS CHARLES MINGUS”
以前も言ったけどおいらはピアノレスが好きではない。でもこのアルバムは別。ピアノレスがいいとかわるいとか、そんなものは超越しているとおもう。内容が通好みなわりにはけっこう紹介されるアルバムだよね。それはドルフィーの参加と「フォーバス知事の寓話」のオリジナルバージョンが収録されているから。
「フォーバス・・・」は「AH、UM」のバージョンが有名だけどあれは過激な歌詞をカットして録音された。実際には攻撃的な歌詞があり、それが収録されているのが本アルバムのバージョンだ。しかしそれよりも重要なのが3曲目の「WHAT LOVE」だ。ここで展開されるのはミンガスとドルフィーの会話。インタープレイとかじゃなくてまさに会話としかいえないレベル。ドルフィーの感情的なバスクラリネットに対してベースのハイポジションだけで十分対抗でてきているミンガスにあらためて大物だなと感じる。言葉ではないから何をいっているかわからないけど(仮に言葉でも英語だからわからんw)どう聴いても会話なんだよね。感情をおさえようとしながら話すドルフィーに対して冷静な態度のミンガス。決裂したのか最後はドルフィーが泣きわめくように爆発する。うーん、これは必聴ですよ。90年代以降の「会話のふりをした演奏」に食傷気味のひとはぜひとも聴いてください。
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