2015年3月6日金曜日

偉大なる巨匠たちの軌跡

今朝起きてブログランキングを見たら「下がって、2位」という表示だった。寝ている間だけ1位かw




ずいぶん前だがリットー・ミュージックが「偉大なる巨匠たちの軌跡」というシリーズでジャズの巨匠のコピー譜と解説を出版した。よくできた内容だったので期待をしていたのに、3冊で終わってしまった。その3冊はウェス・モンゴメリー、ハービー・ハンコック、ジャコ・パストリアスだ。楽器がちがっても偉大なミュージシャンに興味があるのでおいらは3冊とも購入した。ウェス師匠のやつはおいらが自分で採譜した曲もいくつか含まれていたけど、聴いたことがない曲の譜面もありものすごくためになった。ハービーのやつもけっこう参考になった。さすがトップレベルのピアニストはちがうなあなどと思った。

ところがジャコのやつははっきりいって笑えた。監修が水野正敏氏。20年くらい前から音楽系雑誌にときどきのる彼の文章は明らかに間違っていたりして、どうもうさんくさいと思っていたんだけど、それが運悪くも的中。ジャコ作曲の有名曲”TEEN TOWN”の譜面でリフが全然ちがう。少々の間違いではなく、まったく違っている。出だしの部分が特徴的な音形なのでみてすぐわかる。どうしたらこういうふうに聴こえるのだろう。あと、本の最初の部分でジャズ・ベースの歴史みたいな解説が数ページにわたって書いてあるのだがそれがひどい。改革者としてジミー・ブラントンとスコット・ラファロを挙げていてそれぞれ肖像をのせているのだけど、ラファロは有名なヴィレッジヴァンガードでの写真、これはよい。ところがブラントンのほうは一昔前のギャグマンガのような、線が少ないデフォルメされた絵柄で太って笑っている黒人のアップが書かれている。いくらなんでもこれはひどいだろ。だれだこいつは。だいいちブラントンは痩せていただろうが。誰が悪いのかはわからんがここに作り手側のいいかげんさを感じた。ブラントンは本当にすばらしいプレイヤーなので、軽視されているようでよけいに腹が立ったよ。



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