KENNY
G “BREATHLESS”
たしか90年代前半にすごくブームになったよね。民放の情報番組でも「いま話題」みたいにPVが流れていた記憶がある。ななめにソプラノサックスをくわえて吹いていて、不覚にも当時「ちょっとかっこいいかも」と思ったことがある、ストイックなジャズファンの皆様、ごめんなさい。
当時「あれはジャズじゃない」とかいう意見がまわりから聞こえていた。おいらは実際にきいたことなかったし興味もなかったので特に気にしていなかったけど、ちょうどタワーレコードに行ったら試聴コーナーにあったので聴いてみた。アルバム全部を聴いたわけではなく数曲聴いただけの感想なんだけど、はっきりいって驚いた。というか違和感がものすごくあった。インストでサックスを演奏しているにもかかわらずアドリブがまったくない。さらにジャズ特有のメロディの崩しというかフェイクみたいなものも皆無。違和感なんてもんじゃない。これを聴く人というのはどういう人種なんだろうと真剣に悩んだよ。
「アドリブができない」という批判も当時あったけどブレイク前は普通にアドリブしてるんだよね。この2枚なんかはけっこういい。
RIPPINGTONS
“MOONLIGHTING”
THE
JEFF LORBER FUSION “WIZARD ISLAND”
というか、アドリブを排除したから一般層にも売れたんだよね、たしか。どこかの本にナベサダさんを「売れるためにアドリブを排除した」と書いてあったように記憶しているけど、ジャズファンとしてはむしろ「アドリブがないとつまらない、売れないんじゃないのか?」と考えてしまう。このことだけでも、ジャズファンというのが一般のポップスファンからみて異質だということがわかるね。
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