2015年1月15日木曜日

90年代の駄盤



ジャズの歴史を10年単位で区切ると90年代はもっとも駄盤が多いのではないだろうか。
なにしろ今と違ってレコード会社は潤沢な資金をもっていて、目新しさだけを求めて新人を発掘していたのだから。当時デビューしたけど実力不足で消えて行ったひとも多いね。
そのなかからおいらが駄盤だと胸を張っておすすめ(?)できるものをいくつかあげます。
まずはこれ。どこにいったのでしょうかねえ。

SERGIO SALVATORE

こういうと悪いけど、12歳(当時)のジャズなんか誰が聴きたいんだろう?たとえ譜面音楽のクラシックだとしても、音楽は技術だけではない要素がある。マンガ「Blow Up!」にいいセリフがある。
「音楽は技術だけでなく、年齢がものを言う」
うーん、いい言葉だ。自分よりうまい若手に出会うたびに、自分にいいきかせてますわw

え、「小学生のドラマーは?」ですって? 


90年代はマルサリスのような技術だけは水準が高いミュージシャンが多かった。教育による無個性化と技術の向上である。
それから、これ↓
JOEY CALDERAZZO “TO KNOW ONE”

いまでこそNYナンバーワンともいえるカルデラッツォだが、少なくとも最初の3枚は駄盤。これは2ndアルバム。彼にとって、このころのアルバムは黒歴史なのではないだろうか。これ買ったんだけど、聴いてて悲しくなったわ。

まだたくさんあるんだけど、あんまりいうと「おまえよりはマシ」といわれるからな。てか、すでにいわれてもおかしくないw

テナーやってる知人が「57年頃のコルトレーンをヘタクソだとかいうけどさ、いまのオレよりはうまいんだよね」といった言葉が忘れられない。よーし、おいらももうチャック・ローブをヘタクソというのはやめよう。来年から。



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