オイゲン・キケロ「ロココ・ジャズ」
ジャック・ルーシェとならぶ、クラシックのジャズ化で有名なオイゲン・キケロ。このアルバム、65年録音だったんだね、もっと新しいかと思っていた。
ジャック・ルーシェよりはジャズ色が強く、超絶技巧でぐいぐい演奏するのが爽快なアルバム。その分、クラシックファンにはやや受け入れ難いのかな。いずれにしろ、「クラシックのジャズ化」なんていっていいのかな、でも「クラシック・ジャズ」というと古典ジャズという意味になりそうで、やっぱりクラシックのジャズ化というしかないんだけど、そういうのを聴くにはまずこのアルバムがいいと思う。
キケロはクラシックの方でも高く評価されていたのに、兄貴の影響でジャズを始めたそうだ。ジャズ側の人間としてあえていうけど「どうして将来を嘱望されていたのにジャズなんかを」と思うw
キケロのピアノを聴いていると、全盛期のバド・パウエルのような勢いを感じる。もっとも、クラシックとしてのタッチも完璧なキケロに対して、いい意味でハチャメチャのパウエルだから、すぐには共通項がみつからないかもしれない。
ところで、日本語ライナーで4曲目について「『10番街の殺人』のメロディ」と書いてあるけど、え?同じヴェンチャーズではあるけど「急がば廻れ」のメロディでしょ?
↓よろしければ投票してください!
音楽(ジャズ) ブログランキングへ