2014年10月5日日曜日

オイゲン・キケロ「ロココ・ジャズ」



ジャック・ルーシェとならぶ、クラシックのジャズ化で有名なオイゲン・キケロ。このアルバム、65年録音だったんだね、もっと新しいかと思っていた。

ジャック・ルーシェよりはジャズ色が強く、超絶技巧でぐいぐい演奏するのが爽快なアルバム。その分、クラシックファンにはやや受け入れ難いのかな。いずれにしろ、「クラシックのジャズ化」なんていっていいのかな、でも「クラシック・ジャズ」というと古典ジャズという意味になりそうで、やっぱりクラシックのジャズ化というしかないんだけど、そういうのを聴くにはまずこのアルバムがいいと思う。

キケロはクラシックの方でも高く評価されていたのに、兄貴の影響でジャズを始めたそうだ。ジャズ側の人間としてあえていうけど「どうして将来を嘱望されていたのにジャズなんかを」と思うw

キケロのピアノを聴いていると、全盛期のバド・パウエルのような勢いを感じる。もっとも、クラシックとしてのタッチも完璧なキケロに対して、いい意味でハチャメチャのパウエルだから、すぐには共通項がみつからないかもしれない。

ところで、日本語ライナーで4曲目について「『10番街の殺人』のメロディ」と書いてあるけど、え?同じヴェンチャーズではあるけど「急がば廻れ」のメロディでしょ?



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