2014年10月11日土曜日

ジャズマンガ「ブルー・ジャイアント」第35話

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さて、毎月2回のBJ話の巻。
いや~第35話はおもしろかったですね。あれだけ日々努力を重ねて、4歳からピアノをひいている(さらに、ジャズは小学生から、だよ?)雪祈がラストシーンで・・・おっと、まだ読んでいない人がいるからネタバレは・・・まあ、いいや、以下にネタバレ書きますので。


今回読んでみて「現実にはたった3年でそんなにうまくなるわけないぜ」と思っていたんだけど、久しぶりに第1話くらいから初期の物語を読んでみたら、大がおそろしいほど練習をしていたことを思い出した。そうそう、彼の練習量はすごいんだよね。そりゃあ音大生ほどではないけどさ、最初の頃、すぐリードがボロボロになる話があったし、その点ですごさがわかる。まあ練習の内容が良くないから、最初の頃はイパネマ吹いて失敗したりとかもあった。

しかし、大のすごさは、技術ではないんだよね。どんなに練習しても3年だからね。うまいだけならいくらでもいると思う。単にうまいというだけで雪祈が涙するわけがない。技術を超えた、音楽家としての才能に気付いたわけだ。

気になったのが、雪祈が「こいつはすげえ。いいパートナーをみつけた」と思うのではなく、あくまでも「負けた」と考えて泣いたこと。前回「踏み台にする」といっていたように、彼は自分以外のミュージシャンを信じていなかった。彼の根本的な認識が変わったのかもしれないね。

 実際に一聴しただけで「あ、こいつはすごい才能だ」と思うような人はいるのか?という疑問もあると思う。「どうせマンガでしょ」という感想もあるでしょう。

でも、名盤とされている録音を、初めて眼前で聴かされたらやっぱりそう思うはずだよね。おいらは、コルトレーンの「朝日のように~」を初めて聴いたときは、まさに金縛りにあったようになったよ。技術としてはあの演奏はどうってことないんだけどね。あれを聴いてなんとも思わない人がいたら音楽鑑賞はやめたほうがいい。

ほかにも初めて聴いたときに「こいつはすごい」と思えるミュージシャンはいくらでもいると思う。レコードを買って、家に帰ってから聴いてみてぶっ飛んだという経験は誰にでもあるはず。マイルス、ゲッツ、ジャコ、エリントン、カーク、ミンガス・・・あげていったらきりがないですよ。いやあ、ジャズって、ホントにすばらしい音楽ですね。


ところで、いつのまにかブルージャイアントの公式サイトができていた。↓1月からか、知らなかった・・・

http://bluegiant.jp/


「スペシャルコンテンツ」の、編集者がサックスを始めたというやつ、いいですね~おいらの持論は「楽器を始めるのに遅すぎるということはない」ですからね。






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