いつもSJばかりとりあげて、スミマセン。たまには硬派の「ジャズ批評」の話を。
昔は「ジャズ批評」というと究極のジャズ雑誌というイメージだった。掘り下げ方がハンパじゃないし季刊というのが独特の雰囲気があった。往年の「ニコリ」のようだ(知らないよね)。
内容も、必ずしもアルバムをほめちぎるのではなく、こっちがむかつくくらいけなしているものもあった。こちとら、特集されているミュージシャンが好きだから、例えば「ウェス特集」とか買うのにさ、「全然ダメ」とか書いてあるわけだ。そりゃむかつくわい、でもだからこそジャズ批評なんだよね。
こんな、堅くていかにも売れなそうな雑誌だから、普通の書店では置いてなくて、大きくなくてもセンスのいい店員がいる本屋なんかにバックナンバーがまとめて置いてあったりしたもんだ。
毎号1つのテーマによる詳細な記事を読むのは至福であった。ジャズを知ってるもの同士で議論(?)するときの話題で必ず「ジャズ批評のうち、持っている号は何」というのもあった。「40年代特集もってるよ」「お~、それ知らない。くやしー」とか。
時代の流れでジャズ批評は少し薄くなって月刊となった。向こうも商売だから文句はいわないけど、希少性がなくなったせいか内容も薄くなったように感じる。月刊化されてからは買いたいとおもう号がない。残念。
ちなみに季刊時代のラストは「スタン・ゲッツ特集」だった。
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