先日ちらっとテレビを見たら、8月の終わりごろにも関わらず「夏歌ランキング」みたいなことをやっていた。ホントちらりとしか見ていないが、おそらく「アゲアゲの」とかその類の枕詞がついていたのだろう。で、案の定、「曲想自体はまったく夏らしくないのに、歌詞だけで夏歌と言いきっている曲」とか「夏らしくないのにパーカッション入れて夏歌だと言い張っている曲」などがばっちりランキングされていた。この手のランキングは毎年あり、毎年某バンドの某有名曲が流れる。ホント、歌詞に夏をちりばめているだけだと思うのだが、それはジャズファンゆえの感受性欠如なのだろう。
さて、ジャズで夏歌、もとい夏に聴くべきジャズは何があるだろうか。8月ラストにこんな話題を振ってアホかと思うかもしれないがw
最右翼的な「ゲッツ・ジルベルト」もあるが、あれは歌唱入りだからほぼ純ボサノヴァとして(あ、似非ボサノヴァファンの反論が聴こえてきそうw)除外する。インストにこだわろう。
順当に行くと、ワルターワンダレイ(あえてこの表記で)のこの代表アルバムだろう。
大好きなアルバムで、毎年聴くけど、オルガンソロを聴いていると「うーん、これってジャズかなあ」と思う演奏である。ヴァーヴがジャズ枠で発売しているのでまあジャズということにしようかとも思う。
それからジョビンの「波」
・・・やっぱりジョビンはジャズではないよね。違う気がする。いい音楽なんだけど。クリードテイラーが無理矢理ソロさせたようなアルバムだからね。
夏ジャズといえばラテンジャズ。古くはガレスピーのアフロキューバンジャズがあるけど、個人的にはやはりティト・プエンテを推したい。コンコード・ピカンテのものならどれもお薦めだけど、
これはフィル・ウッズの参加によりジャズらしさがさらに際立ち、落ち着いたボレロなども入っていて、大好きなアルバムである。毎年聴いている。
ま、夏っぽいサウンドって、ホント夏にしか聴けないから今聴かないと来年になっちゃうんですよね。
ずっと探していた夏ジャズのアルバムを冬にアマゾンとか中古ショップで見つけて、聴かずに夏まで待ったこともある。だってジャズはムード、ふさわしいときに聴くことで感動が大きくなるから。
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