ショーターのすごさ
このアルバム、以前にも紹介しました。ハービーとウェインが参加している。リズムセクションはみんなブラジル人なのに、1曲「カーネーションとシナモン」がやたらとアメリカナイズされていて、聴いていて嫌になるのは、この曲だけアイアートが叩いているからかw
さて、このアルバムの聴きどころは、当然ながら英語で歌わされているミルトンではない。全編で参加しているウェイン・ショーターだ。彼の個性が光り過ぎていて、ホントに怖くなるほど。
ある書籍で、布川俊樹氏が「ショーターとビル・フリゼールはバップをはなれた超個性をもっている。彼らに比べればパットも所詮バップの延長」みたいなことを言っていて、「え~パットも独特のフレージングじゃん」と思ったんだけど、とにかくウェインがまさに超越していることがよくわかるアルバム。どこをどうやればこのフレーズがでてくるのか、ジャズなんだけど過去の延長にあるわけでなく突然変異的になっている。一発でやっていてジャズじゃない、というつまらない演奏ではない。あの、スタッカート気味にタタタタと上がっていくソプラノとか、最高だ。
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