2016年5月18日水曜日

ロン・カーター30



ロン・カーターの功罪を考えると罪のほうばかり浮かんでくる。数え上げればきりがないが、そのうちのひとつがジャズベースにおける彼の語法を広めたことだとおもう。

ジャズベースにおける、「聴いていて不快に感じる演奏」のほとんどがロンがはじめたことだ。曲中でのいやみったらしいペダル、執拗だが何の意味もないポルタメント、いいと思ってやっているのだろうがビートを壊す効果しかない3連符、もはや定番となったずっこけるようなボサノヴァのベースパターンなどだ。
たとえば枯葉やっているとき、ベースがバックでロンのペダルみたいに「トゥ↗トゥーン、トゥ↗トゥーン」とかやられると腹がたってくる。ロン本人がやる分には「はいはい、またでたね」で済むのだが、他人がやるとよくあるわざとらしい黒いプレイと同じくらい気に障るのだ。




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