2015年8月23日日曜日
Live At The Village Vanguard - Vol.1 Adams-Pullen quartet
ジョージ・アダムスはおいらの好きなテナーマンのトップ3に入る。こんなにすばらしいミュージシャンはなかなかいない。非常に個性的で、コルトレーンよりも、一聴してすぐわかる。マイケルとは別の次元で、フラジオを自由自在にあやつる名人だ。
このアルバムは4曲入り。ジャズファン以外にとっては、4曲と聴いて必然的に1曲10分超ということから敬遠するのかもしれない。おまけに、ジャズファンであっても、2曲目Solitudeというのを見ると「うーん、10分超のSolitudeかあ・・・」と思うかもね。でも心配しないでいい。超絶的な名演なので。
1曲目のブルースがいかにもこのカルテットの典型的なメロディというかぴったりの曲。ラストのDianeはミンガスの曲なんだけど、本人が異名同曲正反対アレンジでもやっているね。それはピンとこない演奏だったけど、こっちのアダムス・プーレンの演奏は文句のつけどころがない。このバンドは80年代最強のバンドの1つだろう。
ところで、知人が「どこかの本に、アダムスの演奏は実は音楽的にはたいして難しいことをしていない、と書いてあった」といっていた。
へえ、それで?という気持ちだね。あの演奏を聴いて、音楽的にどうのこうのとか関係ないでしょ。音楽的に難しいってどういうこと?アホか。難しければいいのか。じゃあ、スイング時代の録音なんてバップ理論以前だからどれもダメなのか。サッチモの演奏はダメか。「サッチモはそんなレベルを超えた云々」というなら、アダムスだってそうだ。
え、それをいうなら、「ロックだって音楽的に難しくないけどそれを超越した・・・」ですって?
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