2014年5月4日日曜日

名前負けコンテスト


DQNネームとかキラキラネームwとかいわれて久しい。あれは名前負けという点でもちょっとかわいそうだね。いかにも大物になりそうな名前、芸能人になりそうな名前、野球選手になること以外ありえない名前とか。

こういうのは名前負けが心配なんだけど、名前負けといえばジャズの曲名でもそういうのがある。ジャズの場合は、「いかにもムードのある曲らしい題名なのに、まったく無粋な曲想だった」というのが名前負けの典型。

一般的には、「あなたと夜と音楽と」これが筆頭だね。マイナーでブリブリやるにはいい曲で名演にもなりやすいけど、題名の持つムードとはまったく違う。エバンスの「インタープレイ」における名演は、ある意味痛々しい。

次に「ビューティフル・ラブ」。これでもかというほど「まんま」のタイトルだが、おもしろくもないコード進行で「美しい愛」という曲想ではまったくない。これを好んで演奏するベーシストが多いが意味がわからないよ。

有名度は落ちるものの「スイート・アンド・ラブリー」もこの仲間だ。何だかビル・エバンスの「エクスプロレーションズ」ばかり狙い撃ちしているようだが、そんなつもりはないです。

ボサノヴァでは「平和な愛」「おいしい水」なども名前負けっぽいけど、あれは歌詞を読むと十分納得できてしまう。むしろ邦題に問題がある。

しかし、やはり最強なのは、「朝日のようにさわやかに」だろうな。どこが朝日だ、どこがさわやかだ。これこそ名前負け(もう名前詐偽とでもいったほうがいいか)の代表作だ。

しかしこの曲、実は歌詞をみると「愛は朝日のようにゆっくりと忍び込み、情念は人を地獄に突き落とし、夕日のように静かに、人からすべてを奪っていく(かなり端折った訳)」という内容。うーん、こわい、これならあの曲想でも納得いくかも・・・




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