ジャズ・スタンダード・アナライズという本について。
有名曲を詳細に分析していて新しい発見も多い。
コード進行と機能についてはやや考えすぎの印象もあるけど、メロディのアナライズや歌詞も考えたうえでの分析はなかなか奥が深く勉強になる。作曲をするひとはぜひとも読んでほしい内容だ。
しかしひとつだけ言いたいことがある。
「イパネマの娘」も取り上げているのだがメロディ、コードともアメリカのバージョンだ。
ご存じのとおりこの曲はアメリカの歌詞がついたときにメロディが全然違うものになってしまった。
サビのコードも別のものになり、原曲を知る者にとっては違和感が大きい。
複数のブラジル版の楽譜集をみたら、やはりアメリカ版とはちがう。だいいちブラジル人による演奏を聴くとだれでもわかる。
原曲と違うメロディとコードで、それらを分析して作曲者の意図がうんぬんといわれてもまるでちがう話になってしまうね。
この本がわるいというのではない。あほな一部のアメリカ人による行為がこんなところにも影響しているのだなとおもったのでした。
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