2014年3月9日日曜日

ヴィレッジ・ヴァンガードの謎



先般、コルトレーンのヴィレッジ・ヴァンガードのライブ盤について言及した。

故 岩浪洋三氏がライナーで「ヴィレッジ・ヴァンガードはジャズにうるさいマニアが集まるから、ミュージシャンも気が引き締まりいい演奏になる」といっていた。

そうなのかなあ。

でも、いくつかあるヴィレ・ヴァンでのライブ盤を聴いていると、客がやけに少ないし、熱心に聴いていないように思える。
岩浪氏は何度もアメリカでライブを見てきたことがある。おいらはアメリカ本土には行ったことがない。当然ヴィレ・ヴァンにいったこともないし見取り図を見たこともないから、ステージと客席の関係でそのように聴こえるような録音になってしまうだけなのかもしれないけど。

でもやっぱり、ロリンズのヴィレッジ・ヴァンガード・ライブも、既出のコルトレーンのライブも、やけに客が少ないように思える。拍手がまばら。もっとも、ロリンズのピアノレスやコルトレーンの61年ですでにぶっとんだプレイなどは、客もとまどうだろうな。そのせいで客入りが少なかったとしてもしょうがないし。
おいらも、何の予備知識もないままいきなりあのインディアが始まったら、どうしていいかわからないと思うwこんな感じ↓
「お、メンバーがでてきた・・・あれ?なんか東洋人みたいなやつらがいるぜ。なんだあれは、インド音楽か?」おっと、このころはまだビートルズもいないから、すぐにインドとわかるひとも少ないだろうな。

しかしながら、ビル・エバンスのヴィレッジ・ヴァンガード・ライブは、さすがにひどい。客席がずっとざわついていて、まったく聴いていないことがわかる。あのラファロとの歴史的ライブにおいて、だよ?話し声もうるさい。CD追加の未発表テイク「ILovesYou,Porgy」はすばらしい演奏なのに、中盤に女性が「ぎゃっはっはっは」と笑う声が入っている。そのせいでオクラ入りとなったんじゃないの?

ワルツ・フォー・デビイ+4 

 「ジャズにうるさい聴衆」でなく、単に「うるさい聴衆」といったほうがいいだろう。


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