2014年3月6日木曜日

「ジャズはライブ」だ! 蛇足

前回の話の追加です。


グラミー賞受賞時だったかに、 ポール・マッカートニーが同時受賞したフィル・スペクターに対して、過去のいきさつがあってずっとむかついていたために、「コーラスをかぶせられる前に家に帰ってレコーディングしようっと」といったエピソードがある(知らない人は気にしないで読み進めてください)けど、おいらは最初これを本で読んだとき、ちょっと違和感があった。

よく考えたら「レコーディングしようっと」というところに違和感があるということがわかった。


ジャズにおいてもレコーディングはある。スタジオ録音というものは当然あるからね。でも、ビートルズをこよなく愛するおいらは、ポールのこの言葉を聞いて「どんどん音をミックスしていく作業」という印象をもった。つまり、後期ビートルズや彼の「Band on the run」やエンヤのサウンドのように、多重録音をして初めて完成する音楽ということだ。

繰り返すようだけど、上にあげた音楽はどれも好きだよ。でも、ジャズとはまったく違うでしょ。特においらなんかは日々ライブをやるけど録音するという機会はまずない。自分の音を録音したいとも思わない。ライブこそが自分の音楽活動のすべてだと思う。だから、多重録音するのが前提という音楽を意識したとき、新鮮に感じたのでした。




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