2014年3月14日金曜日

楽器を始めよう



ライブのお客さんに「自分も楽器をやりたいのだが、音楽経験がない。何がいいか」ときかれたことがある。
こちらも本格的にはギターしかやったことがないのでえらそうなことはいえないが、考えてみた。

統計的に考えると、世の中にはテナーサックスとギターが一番多いそうだ。簡単だからなのだろうか。それもあるだろうが、かっこよく見えるからなのだろう。
実際に楽器を買って鏡の前に立つと、実はかっこよくないことに気付くだろうがね。

同じく統計的に考えると、金管楽器が少ないのはやはり難しいからなのだろうな。
どの楽器もそれなりに難しい。が、ほかのところで書いたように、金管楽器は中でも大変な部類かもしれない。音を出すのに1か月、ときいたことがある。おいらも吹かせてもらったことがあるが、発音そのものはできたがそれだけだった。
ましてやトロンボーンなんて、あのスライドを見てると難しそうだ。ところで評論家の寺島靖国氏がトロンボーンをかっこいい、といって実際に習っている(いた?)そうだが、どこがかっこいいのだろう。

岩浪洋三氏が「トランペットは唇と3本の指だけで演奏できるから、思ったことを音に出すのが容易」と書いていたが、むしろ逆で、指だけでプレイできる楽器のほうが容易だと思う。サックス奏者やトランペット奏者はお互いを見てそう感じていると思うよ。ギターなんか視覚的にも捉えることができるし。

ピアノは、幼い頃からちゃんと訓練してこなければならない楽器だと思う。おいらはピアニストではないから独断と偏見でいうけど、ピアノだけは「時間切れ」の楽器だと思う。大人になってから始めたのでは絶対に上達できない楽器。そういう意味では「大人のためのピアノ教室」を標榜しているところは、絶対に無理だと知っていて広告を出している。もっとも、いつの頃からか「対象は、昔ピアノをやっていて、最近はとんとご無沙汰の人」というようになった。

で、ギターについては、思ったより簡単である。音色がいいとそこそこのプレイでもうまく聴こえるw コードもメロも弾ける。何より管楽器より安い。ロックのコードに慣れている人は最初とまどうと思うけど、慣れるはず、同じギターだよ。単独でボーカルの伴奏もできるからムフフだし。

とはいうものの、やはり自分が一番やりたいのをやればいい。いやむしろ、やる気がなければ絶対に続かない。やる気があれば難しくても(ピアノ以外は)続く、最後にはモノになる。レイ・ブラウンに感動したならベースをやればいい。好きこそものの上手なれ、です。
挫折する人は、本当に好きではない人なのだね。時間がなくても1週間に1時間でも続けていればそれでいいのに、挫折する人はそれすらしない。何かを犠牲にしなくてはならないのに、練習時間を犠牲にしてテレビドラマを選ぶんだよなあ。




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