2014年3月11日火曜日

ザヴィヌル論、続く



考えてみれば、ザヴィヌルの初リーダーアルバム「ザヴィヌル」を聴いてもわかるように、結局彼はちょっと他者よりはやくシンセを使ったということしか評価に値しないような気がする。早ければいいというものではないでしょ、シンセをうまく使いこなしたハービーやチックとは全然違う。
ウェザーのライブビデオを見ると、ゴテゴテとシンセをたくさん置いたわりにはまったく使いこなしていないことがわかる。ハービーのワイヤレス・ショルダーキーボードによる観客席への突入を見習ってほしいw

キャノンボールのバンド時代、マーシー・マーシー・マーシーというヒット曲を書いたことはあるけど、それ以外の曲はあまりぱっとしないし。

ザヴィヌルは、ネフェルティティを初めて聴いたとき「ウェインはオレと同じことを目指しているのだとわかった」といっているんだけど、あれは普通にアドリブをしようとしたショーターに、マイルスが「これはテーマを繰り返すだけにしよう」といったのが真相。ここでも勘違い。手柄はマイルスなんですよ。

あえて評価するなら、あれだけギター全盛のフュージョン時代において、ウェザーにギタリストを加入させなかったことかな。いや、これを高評価ポイントに数えていいものだろうか。ギターを入れればもっと人気がでたのかも。もっとも人気がすべてではないけど。

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