2014年3月31日月曜日

中山康樹の本は



中山康樹がスイング・ジャーナルの編集長だったころ部下に「オレはマイルスだ!おまえたちはウェイン、ハービー、ロン、トニーだ!オレについてこい!」といったそうだけど、ロンと呼ばれた社員はどういう心境だったのだろうか。おっと今回はロンの話じゃなかったね。

ここ数年、中山康樹は著書を乱発しているように感じる。どれもこれも以前に書いたことの焼き直しであり、しかも最後まで読むと「結局何がいいたいんだ」と思う本ばかりだよ。最近は彼の本は中身がないという印象をもってしまい、まったく読みたいと思わない。


とくにこれ

かんちがい音楽評論[JAZZ編]
 

宣伝文からはかなり過激なことを書いているような印象をうけるんだけど、不完全燃焼もいいところ。
知ったかぶり的なハッタリの注釈に苦笑してしまうというのも本書の特徴か。

「ジャズ地獄への招待状」のころはおもしろかったのにね。


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2014年3月30日日曜日

ロン・カーター 8



何年か前にクロサワ楽器にロンがきてトークショーをしたことがあった。ほかのミュージシャンはワークショップだけどロンはトークショー。まあ確かに、教えることができるのは「グィ~ン」くらいなもんかw
 

おいらが初めてロンをきいたのはこれ↓
Loose Blues

タイトル曲でのロンのソロを聴いて「なんじゃこりゃ」とおもった。リズムがのれてないというか与えられたスペースを無茶苦茶に弾いているというかそんな印象だった。

当時のライナーには「ベースのロン・カーターは新進気鋭のミュージシャンでありユニークなリズム感覚をもっている」と書いてあった。これがユニーク?まだジャズ初心者だったおいらは、評論家というのはすごい感覚をもっているのだなと少し尊敬しましたw

そういえば故本多俊夫さんはロンをほめているだけでなく、ジミー・メリットのモーニンでのソロも「ユニークなタイム感覚」といっていたね。



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2014年3月29日土曜日

ここまでひどいボーカル事情



若い頃の話です。

当時やっていたバンドにボーカルをいれてみることになった。おいらは反対だったけどw(こんなこと、何度もあったな)
ボーカルといっても当然女性ボーカルね。初めてのそのボーカルとの練習日、何だったか忘れたけど練習のときにもってきた曲は普通のスタンダードだった。市販の楽譜集のコピーももってきた。当時おいらはそれほどスタンダードに詳しくなかったので曲名は知っていたけどメロディは知らなかった。

さっそくやってみた。・・・ん、2コーラス目に突入したらなぜか歌とバンドがずれる。というか歌がなにかちがう。
もう一度初めからやってみた。・・・また2コーラス目にはいるとおかしくなる。

「この譜面のとおりに歌ってるんだよね?」
 「はい」

うーん、なんかちがうけど・・・じゃあもう一度やってみるか。
また2コーラス目でおかしくなった。今回は注意してきいていたからわかった。あきらかにちがうメロディを歌っている。

「あのさ、1番歌ってから次に何歌ってるの?」

「?これですけど」といって何か歌う。2番の歌詞ではない。もしやとおもって譜面をよくみたらバースの歌詞だった。

「ええっ?コーラスのあとにバース歌ってるの?」
 「???」

おいおい、どうせ何かの音源のマネなんだろうけど自分がやってることくらい知っててよ。それに、やるならやるで楽譜わたして指示しなきゃでしょ・・・まあ無理か。はぁぁ・・・。

ということでコーラスの後にバースをやるってことで最初からはじめた。
しかしバースに入るとすぐにずれる。

「なんかおかしいんだけど、バンドの音ちゃんときいてる?」
 「はあ」

しかし何度やっても歌とバンドが合わなくなる。いいかげんみんなイヤになったところでそのボーカルが音源をだしてきた。みんなできいてみると・・・たしかにコーラスのあとにバースやってますねえ・・・ルバートで!
そりゃそのとおりにコピーしてりゃずれるわなあ。しかもそのあと別のテンポでコーラスやっているんだよ。もっと音楽というものをわかってくれよ~。ルバートという言葉を知らなくても「このへんからゆっくりになります」とかいえばいいでしょ。ドラムが軽快に叩いているのに自分は自分で歌えばいいという感覚、理解できないです。

これは昔の話だけど、最近もあんまり変わってないみたい。ジャムのホストやっている友人がそういってました。


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