第二次世界大戦の最中、英語が敵性語として禁止されていたのはご存知のとおり。有名なのは野球の「ストライク」が「よし!」になったこととかね(ちなみに「ストライクツー」は「よし2本」、「ストライクスリー、バッターアウト」は「それまで」)。
で、楽器の名称も当然日本語になったそうで、ピアノが「洋琴」、アコーディオンは「手洋琴」、ヴァイオリンは「提琴」。風琴ってのもあったよね。弦楽器でないアコーディオンを琴と言っていいのか、ピアノと鍵盤が似ているだけじゃん・・・
意味不明ではあるがここまではまだよい。ウッドベースは「妖怪的四弦」、トロンボーンは「抜き差し曲り金真鍮喇叭」、サックスは「金属製先曲がり尺八」だ。トロンボーンが喇叭なのはわかるがサックスは尺八ではないだろ~w 妖怪的ってなんだ?チェロはなんだったのだろか。「妖怪子供的」とか?w
いまだからこそ笑えるが、当時本当にこんなふうに言っていたのだろうか。まさかね。ジャズは当初から禁止されていたわけじゃなかったけど「音の大氾濫で騒がしいだけ。内面的な人間生活に寄与するものは何もない」といわれ、ベニー・グッドマンの音楽は「もはや話題にするだけ虫の毒」といわれていたそうだ。さすがにひどいね。同盟国ドイツの音楽は「われわれ国民にとって個々の糧」と絶賛。
いまではジャズは自由の象徴と思われているのが、皮肉だ。
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