2017年7月12日水曜日

ぐさり

青二才のころ、ベテランのピアニストRさんのバンドに入れてもらって、ライブをしたときがある。

ホントまだまだで、おいらは当時ようやく覚えたいくつかの2-5フレーズをいい気になって繰り返すだけのレベルだったw お客さんは「またこのフレーズか」と思ったでしょうね。

Rさんはおいらのようなヘタクソにも積極的にチャンスをくれる人だった。それはありがたかった。しかし、そのせいでとんでもない目にあったのです。
たまたま客席にサックスを始めてまだ数年という女性が来ていた。Rさんが知り合いらしく、休憩時間に「次のセット、一緒にやろうよ」などと言いだした。最悪、いや幸いなことに女性は楽器を持参していた。

「楽譜がないんです」という女性に、Rさんは「オレが持っているから、それを見ればいい」という。女性は「でも私アルトだから、キーがずれるんですよ。見ながら移調して吹くなんてできないし」
Rさん「だったらおれたちが移調して合わせるからさ。」

おいおい、Rさんやベテランっぽいベースの方はいいけど、おいらにはそんなことはできないぞ、と思った。テナーならともかくアルトでしょ。短3度?わけわからねえ。

結局、おいらは後半のセットはほとんど弾けず、たまに音を出せばずれているという状態でした。曲がハービーのモード曲だったこともあり、ずれていても「わざとやっている」感があって、なんとかしのげた(と信じたいw)。
いまは楽譜見ながら移調なんてできるけど、当時はまったくダメだったね。



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