アメリカによるキューバ政策の転換は、非常に歴史的重大事だ。これまでいろいろな事件があったけど、なぜか今回はすごく「歴史の転換期に同席できた」という気持ちが強い。
キューバといえば、とにかくもうイラケレだろう。パキートやアルトゥーロを輩出したバンドだが、天才チューチョ・ヴァルデスのプレイや作曲がこれまた素晴らしい。ジャズファンならだれでも知っていると思うけど、この機会にすべての音楽ファンに聴いてもらいたいくらいだ。
それから、最近は聴かなくなったけど、ゴンサロ。91年のマウントフジでの演奏は素晴らしかったのに、プロデューサーがわるかったのか、その後のアルバムはどれもこれも冗長で垂れ流しみたいな内容だった。CD許容時間目いっぱい詰め込んだダメアルバムの典型。
さて、ジャズとキューバの関係は古く、40年代にガレスピーがアフロキューバンをやっていたことよりももっとさかのぼる。スイングの「南京豆売り」ももとはキューバの曲でしょ。てか、ジャズとは別にサビア・クガートとかペレス・プラードの楽団もヒットを飛ばしていたしね。そのせいもあり、ラテンに詳しくない人がいう「ラテン音楽」ってのは、たいていはキューバ音楽(もしくはキューバ音楽っぽいもの)のことを言っている。
ガレスピーのこのアルバムは、マンテカが凝り過ぎていてちょっと不満なんだけど、お決まりパターンではないチュニジアとか割と楽しめる。
パーカーもラテン集を出している(これはあとで編集されたコンピだけど)。ジャケットが中南米とスペインをごっちゃにしていて、意味不明なのはアメリカのお約束。60年代のブラジル音楽が入ってくるとまた同じようなことをします。
と、ここまではご愛嬌のキューバとジャズの関係なんだけど、革命が成立するといろんな政治要素も加わったジャズが現れるのだ。
有名なのがこれ。キューバ革命だけがテーマではないけど、「チェ・ゲバラに捧げる歌」とか入っている。このアルバム、すごく期待して買ったんだけど・・・ねえ。
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